熱闘甲子園

 僕は野球が好きだ。プロ野球も観るし、この時期なら高校野球も観戦する。特に今から15年前の2000年~2002年の3年間は、高校野球を観れる時はほぼ毎日テレビ観戦して、熱闘甲子園は毎日録画し、3大会分を40周くらい観た記憶がある。まさに小学校高学年から中学生という高校野球にハマりやすい、ど真ん中な時代である。しかし、そこから成長するにつれ、「高校球児=野球の上手い、少し年上の兄ちゃんという絶対的な憧れ」神話が崩壊し、それまでのクレイジークレイジーなまでの高校野球熱も完璧に薄れていた。
 そして先日、何の気なしにテレビを観ていて、「ビーバップハイヒール」の時間になったのでチャンネルを変えると熱闘甲子園が放送していたので、久しぶりに観てみた。


 僕はまだ20代なので現実的ではないけれど、将来年老いて「昔は良かった」「今の~は・・・」などとぼやく、脂ぎったハゲオッサンには絶対になりたくないと思っていたが、やはりまだまだ精神的に未熟だった。

 「昔の方がええやん!!!!」

 その昔、熱闘甲子園の「作られてる感」の少なさに僕は魅力を感じていたと思う。その日の試合を第1試合から第4試合まで順番に、各カードの片方の高校の選手の地元や家族、小学校や中学校での環境、先生との関係など結構プライベートな部分まで迫り、試合内容もじっくりと4試合を均等なだけの時間で観る事ができていた。

   なんというか今年の熱闘甲子園は、結果だけ伝えるスポーツニュース色が強くでている気がする。古田さんには試合の解説をするのではなく、長島美奈に変わって色んな人にインタビューをしていって欲しい。

 『鶴瓶の家族に乾杯』や『探偵!ナイトスクープ』の様な、素人が主役の「作られてる感」が少ない番組が面白いと思う僕は、熱闘甲子園の進化を少し残念に感じた。