オリンピックと高校野球とSMAPと

このブログを始めて1年になる。

当初は「ほぼ週」などと訳の分らん事を言って蓋を開けてみれば、1年で11回の投稿になり「ほぼ月」にも満たないという、木村拓哉もビックリの「情けない結果」になった。

 

ところで今年の夏はリオオリンピックに高校野球と、連日感動している毎日を過ごしている。

レベルの高いアスリートや学生の、全力プレーや結果はなんとも感動するものだ。

そんな中、今日の高校野球選手権 第3試合を観ていたが、僕はなんとも言えない気持ちになってしまった。

青森代表 八戸学院光星 対 愛知代表 東邦のカード。

僕は八戸学院光星が旧光星学院時の2000年、初めてベスト4に進んだ当時の野球に心打たれファンになって以来、今でも好きな高校の一つである。

かたや東邦も1回から終始明るくプレーし、「良い奴ら感」溢れる爽やかさにすっかり魅了され、中盤以降は両校を応援して観戦していた。

結果は9回裏に4点差を引っ繰り返した、東邦が3回戦進出を決めるという、なんとも劇的な痺れる展開で、両校共に力を発揮した本当素晴らしい試合だった。

けれども僕は、9回の東邦の攻撃が始まった瞬間、興醒めしてしまったのだ。

9回裏、東邦の攻撃が始まるや否や、4万5千人の観衆が急に手拍子を始め、同点に迫る勢いを持ち始めるとタオルまで回しだしたのだ。

観ていて光星の選手が可哀そう等、そんな感情は一っ切なかったが、まるで甲子園に観に来ているおっさん連中が「いやぁ凄い試合観たわぁ」と言いたいが為、または自らの良いライブ感(語彙力がなくてすみません。)を得たいが為のパフォーマンス的なその応援と、空気感は、観ていてなんとも気持ちが悪かった。

 

奇しくもそれは、1年前のブログ開始当初に書いた、「作られてる感」が顕著に出ている光景であり、甲子園ではよく観られる光景だと思っている。

そういう雰囲気がこれまでも沢山の名勝負を作ってきて、高校野球を特殊なアマチュアスポーツにまで作り上げた要因の一つだと思うけれども、ドラマを求めるが為に雰囲気を意図的に作る今回のそれは、根本的に順番が逆だと思う。(プロスポーツなら解るけれども)

少し前の佐賀北の決勝戦での逆転満塁ホームランや、横浜高校、エース松坂大輔リリーフ登板時のその雰囲気はまだ解る。地方公立高校の初優勝や、数十年に一度の怪物の登板を観たいという、それぞれの背中を押したくなるような背景が見えるからだ。

近年のゴールデン番組の開幕前高校野球特番も、変な気持ち悪さを助長しているのかもしれないけども、なんとも嫌な気持ちになったので、久しぶりにブログを書きたくなった次第です。

という事で、頑張れ!錦織!